「カンボジアの国境へ到着!」兵頭栄介ブログ(第10話)

兵頭栄介ブログ

2017年5月

ようやくバスに乗りカンボジアの国境に向けて出発いたします。

バスと言ってもトヨタのハイエースなので安定感ある走り“さすがです! 広々とした国道を勢いよく東へ5時間これから走りつづけます。

車内から見たタイの朝日

夜明けと共に車内も明るくなりはじめ、日本人は私だけ、朝日を眺めながら、日々、当たり前の様に日本人に囲まれて生活してきた私には、刺激的すぎる状況です、なんとも言えない“みなぎる“充実感を感じました。

途中で燃料補給の為にスタンドに寄ると、さびれた売店があったので早速、食料確保の為に店内に入りました。

どの商品も薄ら埃をかぶり怪しさを醸し出していましたが、その中でも見覚えのあるオレオ(商品名)に似たビスケットを発見!手堅くそれを買いました。

しかし、賞味期限が切れてます(

案の定、チョコやビスケットの部分が固くなってて・・・まず

でも、これもよしです、完食

引き続き車に乗り込み目的地に向かって走ります。

段々と車内の雰囲気にもなれ、快適な空間と、見知らぬ景色に見とれていると、あっと言う間にカンボジアの国境らしき場所に着きました。

タイとカンボジアの国境

日本の様に、国と国が国境に面していない海洋国家では体験できない
陸路を歩いて国境を越える」貴重な経験ができる場所です。

入国申請所

バスからぞろぞろと降りると、入国手続きをする窓口があり、言葉は通じませんが、そんなに難しく考えずパスポートだけを準備して列に並びました。

しばらく周辺を観察していると、手続き待ちの人達の手には、なにやらパスポートとは別に一枚の用紙を持ってます!ん

あっ!ビザだ・・・」

思わず周りを見渡しましたが、ビザを記入するテーブルや用紙はありません(

ビザとは:身元証明書のようなもので、パスポートが有効であり、その国に入っても問題ない人物である事を証明し、カンボジアへの入国には必須の証明書です)

)しかし考えてもしょうがないので、そのまま受付へ・・・
自分の番がくると、恐る恐るパスポートだけを渡しました。

因みに、この国境は軍隊が管理している様で、周りを見渡すと軍服を着た兵隊が周辺に沢山います。

受付の男性も体格が良く、目つきが鋭く、受け取った私のパスポートをパラパラとめくると“ギョロ“とした目で私を見ながら

ビザを出せ!」と言いました。

しかし、ビザはありません、私は言葉が分かりませんので「NO」と言うしかありませんでした・・情けないです(

更に男は、首をかしげ、ジェスチャーをしながら繰り返し「ビザ!ビザ!」と言いましたが、その度に私は「NO!、NO!」と言いました。

これは笑えるネタではありません()またもやオシッコちびりそうな状況なんです。

すると、しばらく悩んだ受付の男は何処かに電話を掛け、電話相手とヘラヘラ笑いながら、私のパスポートに入国のハンコを “ガシャン!“ と押し、面倒臭そうに「向こうに行け」と私に合図をしました・・・。

私はパスポートを受け取り、細い通路を国境の入り口へと歩きはじめました。

しかし、安心したのもつかの間

横の細い通路から屈強な一人の兵隊が、私を睨みつけながら、私の前に立ちはだかったのです!

人生そんなに甘くはありません!

緊張感マックス、言葉が喋れない、携帯電話も電波がつながりません、ちっぽけな私にとってこの状況は絶体絶命です。
どないしましょ・・・さようなら。

長くなりましたので、また次回をお楽しみに・・・つづく

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